園長ブログ

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 10月5日土曜日に予定されていました運動会ですが、雨の為、一日延期します。 今のところ時間に変更の予定はありません。 時間にも変更が出るようでしたら、当日(6日日曜日)の7時15分にこのホームページ上でお知らせ致します。

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  ぎらぎらした暑さも和らぎ、気持ちの良い風が吹く季節になりましたね。 かんぎおんの園児たちの興味は、プールのような水遊びから砂場での泥んこ遊び→戸外遊具を使っての遊びへと移り変わり、今では10月5日に控えた運動会に向け、本当に楽しそうにお友達と取り組んでいます。 何しろ涼しくなったので戸外遊びをしていても ついつい いつまでも庭で楽しく遊び続けてしまいますね。 子ども達にとってお天気と気温の変化はとても重要なようです。

  さて、運動会と言えば、組体操のような6月頃から取り組み始めたものも(パラバルーンは8月頃からだったかな)、ルールや並び方を知れば当日でも楽しめそうな玉入れなど、いろいろな競技がありますが、園児達にはこの運動会で幾つかの事を経験してもらいたいと思っています。

 それは、①楽しんで体を動かし体力づくりをする体験。 ②皆と楽しんで一緒の事をし、時には忍耐を強いられますが、行事に参加するという楽しい経験を積むことで頑張れるということを知る体験。 ③一人では出来ないことも二人なら出来る、二人でできないことも大勢なら出来るという事を体感すること。(お互い助け合わないと出来ない。ということを何回も経験すること) ④負けて悔しい思いを知る経験や、しかしそこでくじけずに頑張るという体験。 ⑤何事にも意欲を持って最後まで頑張る。 など、年齢にもよりますがおおよそこんな事です。

   こう考えると、運動会は“運動の祭典”だけではないというのが分かります。 運動面で出来るようになったことの発表と同時に、実際には運動会を通して精神面を鍛える「心の学び」なのですね。

 

  毎年、涼しくなってくると年中さん又は年長さんの誰ともなく、未だ描いていないトラックを走りはじめます。 すると保育士が慌ててトラックを描きます。何処からともなく「先生!バトンはどこ?」の声、すると「そうそう!バトン! バトン!」皆が口々に言いだします。 最近は、「えー?、あそこにあるよ」「どこどこ?」「あっ、そうだ!」「あった!」子ども達の会話です。(笑) 

  リレーは本当に白熱モノです。 年長・年中さんたちを憧れの眼差しで年少さんが見つめます。またその熱気に沸いた園庭を0.1.2歳児の可愛い眼差しが見つめます。 こんな形で子ども達の運動会への期待の波は、各年齢層へと徐々に広がっていくのです。

 

  

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   随分ご無沙汰してしまいました。

   今回は、ミュンヘン市内の小学校に併設された学童保育にあるリラクゼーションのお部屋の様子をお伝えします。

  左の写真が通常の照明下の様子で。 右の写真がリラクゼーションのための照明下の様子です。 「おや?これはもう、どこかの店内?」と変な考えを起こすと笑ってしまいますが、そういったお店も“リラックスでき、居心地のいい場所”という演出をしているのであれば、目的は同じなのかもしれません。 そして右側の写真時には、夕暮れの雲が流れるような演出がもう一方の壁に映し出され幻想的でした。 

 このお部屋の他にももう一部屋、先生の指導の下、専用のシートの上でマッサージをし合う子ども達のお部屋もありました。 とても人気の様子でした。  学校を終えての時間なので、ゆったりと過ごすためのいろんな手立てがなされていました。

  幼稚園も小学校も基本的には午前中のみの開設なので、午後もということはこういった部屋も必要と考えられているようです。もちろん保育園にもくつろげる場所は用意されていました。

 

   実は、かんぎおんにも“くつろぎコーナー”という名前で、ちょっとごろごろできるコーナーがあります。 毎日12時間以上開設していますから、 一日の中には「頑張る時」と「自由に遊べる時」のような活動にメリハリを設けています。 遊んだり食べたり寝たりとそれぞれの時間もありますが、それでも個々にくつろげる場所は必要です。 自由遊びの時間には使用するお子さんもいます。

  大人でも、ちょっと充電したいな~という時はありませんか? ましてや小さな子ども達です。 いろんなことが上手く行く時とそうでない時がありますよね。 一日の中で、たまには“ちょっと充電”も、ありですよね。  保育士やお友達も手助けになれるとは思いますが、でも自分で気持ちを切り替えることが出来たら、それはそれで一つ自立へ向けての大きな一歩ですね。 そんな成長もまた自信へと明るい未来へと繋がっていくことでしょう。 

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  暑い日が続いていますが皆さまお元気ですか?

 前回のブログを読んで、あれ?小学校が4年生まで?その後どうなっているの?と思われた方、多かったと思います。 リラクゼーションのお部屋の話は後になってしまいますが、先にこちらをお話しします。 

 

 私も驚きましたが更に驚くことが・・・。それは、小学校4年生って10歳ですね、ドイツでは漠然とですが自分は将来技術者の道を歩んでいくのか、大学へ進むのかの進路選択をこの年で決めるのだそうです。 それはラテン語を学ばないと大学へ行って立ち行かなくなるのだそうで、ラテン語を学ぶか学ばないかというところから波及して「職業教育に進むか、高等教育の準備に入るか」を選択するのだそうです。 後で全く変えられないというわけではないようですが。

  ”鶏が先か卵が先か”の様に、この選択をしなければならないから決断力を鍛える事を小さい時からしているのか?小さい時から選択するという子育て環境があるのでこの年でも決断できるのか? 最終的にはドイツでも日本でもこの決断する時期というのは個人によるのかもしれませんが。  ドイツでは職人気質(しょくにんかたぎ)といいますか、技術者としての高い誇りを持っている方が昔からとても多かったと言われています。ですので家系的に道が決まっているというか決められていても嫌ではなくむしろ好んで技術者になる方が多かったのだそうです。

  どちらの道を歩んだとしても15歳までは義務教育なのだそうです。

  研修中バスで移動することが多かったのですが、車窓から見るアウトバーンでも街中でも何処を見ても美しい緑に素敵な車ばかり、アウディ・ポルシェ・BMW・ベンツ・フォルクスワーゲンなどドイツの機械工業技術の水準が他の国を大きく引き離してトップにあるという所をしっかり見て来ました。(ちょっと見、シリンダーは分かりませんが、フォルムはなんと美しいこと!) (プジョーやジャガーなどのドイツ車以外の車も美しかったですが・・。)

  技術者の評価が高い国 ドイツですが、社会的な地位も高いしお給料も良いのだそうです。 そこへいくと日本はどうでしょう?「高学歴イコール高収入」という1つの“ものさし”しかないように思います。 残念の一言です。

  しかし、1つの物差しだけだと、そこからはみ出てしまった人の方が案外多いですし、勝ち組負け組、そんな言葉も作られたりして、ストレスの多い社会を自分たちで作ってきてしまった事に気づきます。 いろんな“ものさし”があったら、少なくとも今よりも人生を幸せと感じて生きて行ける人が増えるのでは?と思うのですが、どうでしょう? 今後はどんなものさしを作って行けばいいのでしょうね?

  「高学歴でなくても高い技術があれば高収入や社会的にも地位が高い」というドイツの様であったり、多様な職種を認め合い支えあうなどお互いの人格を尊重する水準をヨーロッパ並みに引き上げる事が出来たなら、日本も変わっていくのかなと思ったり、島国だからなかなか無理かなと思ったり、言葉の垣根を低くして英語力をつけた子ども達が増え、交流しているうちに徐々に水準が引きあがって行ったりするのかなと思ったりいろんなことを感じるこの頃です。

 ある教育関係者の間では、ここの水準の低さが日本は世界から2周~3周遅れになっていると言われてますから。(苦笑)

 いずれにしても、多くの子どもが幸福と感じない国 日本が、やがて幸福感を持って生きている人が多い国へと変わって行くには、これも1つの選択肢ではないのでしょうか? 又、そうなるように私たち大人が 一人一人のものさし意識を変えて行くことが子ども達の明るい未来へと繋がって行くことになるのでは?と、そんな風に思う 今日この頃です。  皆さんはどんなふうに感じますか? 

   

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  園児のみなさんが作ってくれた素敵なおみやげを届けてきました。 視察見学2日目の午後、ミュンヘン市内にある学童保育に行った時です。

 ホルトというところなので、もしかしたら幼児のお子さんもいるのかなと思っていましたが、小学生のための学童保育でした。ちょっと残念でしたが、 殆ど全てのお部屋(クラス)を説明付きで見学させていただき、その上、日本からお客さんが来るからということで子ども達と一緒に前日からケーキを3種類も焼いて準備をして下さったということ、とてもおもてなししていただき かんぎおんを代表して有難くいただいてきました。4日間で8か所回り、行く先々で凄く温かい歓迎をされました。どれ程かと言いますと、3キロも有難く私の体の周りに蓄えて帰ってくることになった程です。(苦笑) 

 

 写真の建物、道路に面した4階建ての建物は、学童保育・小学校(1年生~4年生まで)・専門職に就くための技術専門学校が 各々1階・2階・3階4階にあり、11時に小学校が終わると、子ども達は2階から1階へ降りてきてそのまま学童保育に入れるという優れものでした。 

 おみやげを渡している写真がなく、また、生徒の写り込んだ写真はウェブ上には載せられないのでこんな写真しか公開できませんが、子ども達の笑顔は素晴らしくステキで、リラクゼーションの部屋などもあるからなのでしょうか?(次回に載せますね)子ども達が不必要なストレスは出来るだけ取り除く工夫もされていて、いろんな驚きと共にいろんなことを考えさせられた視察研修になりました。

 

 子ども達が作ってくれた“うちわ”や“朝顔の折り紙”など「ステキ!」ととても喜んでくれ、細かい所までよくできていると驚いていましたよ。♪ 子ども達!ありがとう!

 

  

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  こんな素敵なうちわと朝顔が出来上がりました。

 ドイツの学童保育の子どもたちの写真を私が保育室に貼り始めたら、これなあに?とすぐに気づいて尋ねてくる園児たち。

 ドイツのお友達にお土産を持っていきたいんだけど、作ってくれる?と告げると、いいよ!とすぐに快諾の返事が返ってきました。

折り紙を入れる袋は1時間ほどでいっぱいになりました。

 

 うちわも裏表で6面。とってもカラフルで細かいところまでよく出来ています。 根気のいる仕事です、まさに「いい仕事しましたね~!」という作品です。

子どもの作る作品は、大人が作る作品と違って、はさみで切った円や描いた線が醸し出す雰囲気が全然ちがいますね。味わいがあってとっても素敵です!!

 

 来週4日間、ドイツのミュンヘンで日本の保育園・幼稚園・学童保育所にあたるコープやキンダーガーテン ホルトなど8か所を視察してきます。ちゃんと還元できるかな、とプレッシャーも多大に感じているところです。

 この研修で割り当てられたおみやげも大きな課題でしたが、子どもたちの力によってと~っても素敵なおみやげが出来上がりました。 子どもたちの気持ちも一緒に届けてきたいと思います。

 

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  先日、知り合いの方からメールで動画が送られてきました。見てみましたら、某テレビ局のanother skyという番組で「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さんがオランダの小学校を訪れた時の様子でした。

 オンタイムでご覧になられた方もいらっしゃると思います。 今度是非、感想を交換しましょう!

  驚いて見入っていました。 どこに驚いたか?と言うと、これはところどころではあるが、どこかで見たことがある。という事と、尾木ママの言葉にです。 入学試験もない、時間割も自由、宿題もテストも無し、それでも学力は日本よりも上で、国民一人あたりの労働生産性も日本の1.5倍。 どうやら考え方が日本とは根底から違うようです。

 

 オランダのその最優秀賞を受賞した小学校では、休み時間にあたる時でさえも、日本の学校で鳴る開始と終わりのチャイムがありません。 しかも、当然ですが生徒は困っている様子がありません。 ごく自然に生活しています。 先生たちも大きな声や笛などで合図もしていません。

  4歳児のクラスの様子もありました。 (その小学校では初等教育は4歳児からだそうです)3人のグループに分かれて絵カードを選んでストーリーを話し合い終了後グループごとにその内容発表をするという活動をしていましたが、「終了~」や「はい、やめ~!」というような先生の合図もありませんでした。しかし話し合いを終えた子から順次、着席していました。  何人かのグループで人の意見を聞き自分の意見も伝えストーリーを完成させる。 日本だったら小学生になってももしかしたらいつまでもだらだらと決まらず、言われるまで着席せず、が多いかもしれませんね。

 

 「論理的に並べ替えてそして自分で説明していく。 そうすると、感情をコントロールする力がつき、だんだん感情をコントロール出来るようになっていくの。 普通、4歳児達がお互いの発表を静かに聞くわけないでしょ。聞かないのが4歳5歳の可愛さだと思っていたもの。」 というような尾木ママの言葉にニヤリとほくそ笑んでしまいました。私だけでしょうか?  そうです。 どこかで見たは、この園の保育風景の一部のことです。

 しかし、日本では考えられないような、オランダの自立した一人一人の成熟度の高さには、本当に驚きました。

 おこがましい事ですが、この姿に向けて少しずつではありますが同じような姿が見られる子どもの教育環境に日々努力をしている当園の職員達にも大きなエールを送りたくなりました。 あの尾木ママに感動を与えられるオランダの最高峰の教育と同じ方向を向いている、ということに誇りを持ち、ブレずに保育(教育)環境を整えていきましょうね。 やはり、自分の頭で考える。という事は大切なことですね。

 

 先進国における、多くの子ども達が幸せと感じない日本と、幸福感世界一のオランダという国、ということも知りました。

  日本は島国なのでお手本とする国が限られてしまうようです。 もっと、世界中に目を向けてみる事も大切な事なのでしょう。 もう一度、確認する良いキッカケになりました。

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   早いもので入園式から1ヵ月が経ちました。 新緑が美しい、さわやかな季節になりましたね。

4月の下旬、そろそろ疲れが出る頃だなと思っていたらゴールデンウィークに突入。   ちょうど休息がとれて、ほっとしたお家の方も多かったのではないでしょうか?  どんな時にも体が資本。   体調を整えて、またいつも通り、たくさん遊び、たくさん食べ、ぐっすり眠って、また元気いっぱい遊びましょう。

  この位の年齢のお子さんをお持ちだと、細かな悩みがつきないですね。「 どうしたら、たくさん食べてくれるのか?」「どうしたら、質のよい眠りになるのか?」「どうしたら、バナナのようないいうんちが出てくれるのか?」などなど。 簡単なようで難しくて・・・。

 でも大丈夫、先ずはこの中の一つひとつを見直して、取り組みやすいところから一つ取り上げじっくり取り組んでみましょう。 体質もありますが、大部分のお子さんは良い方へ転がり出すとどんどん良いサイクルへと向かっていきますよ。 良い生活リズムが出来上がるとだんだん体調も崩れにくくなっていきます。 

 また、良い生活リズムが出来上がったら、崩さないことも大切な事です。

 但し、そうは言っても季節の変わり目、或いは環境の変化に敏感なお子さんは多いもの、そのような時期にはお子さんの様子をよく観察したり、気遣ってあげましょうね。

 「たくさん眠ると 朝からたくさん遊べます。すると、お昼ご飯ぎりぎりまで楽しく遊べてお腹はぺこぺこ! たくさん食べられ いいうんちが出る。」  こうなってくれたらいいですね~!  朝からあくびしきりで午前中ぼ~っとしているお子さんは要注意ですよ。

 

毎朝、元気に戸外へ飛び出して行くお子さんたちを見ると、良し!今日も元気だ~! この子たちには、今日はどんな冒険が待っているのかな?と嬉しくなります。

 毎日元気に遊べることが たくさん学べる事へと繋がっていくのです。

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  日差しに力強さを感じる日が多くなってきましたね。 今朝も子ども達は嬉しそうに朝の戸外へと飛び出していきました。

 春の便りが聞かれるこの季節、いよいよ1年間の総仕上げの時期となりました。 どのクラスも、お正月頃から進級・進学への移行を始め、戸惑いを最小限に・・・と、各クラスじっくり時間をかけて取り組んでいます。

 子ども達も進級・進学を控え、とても期待を持って毎日を元気に過ごしています。

 年長さんと一緒に過ごす事も残すところ3週間を切りました。卒園式まであと10日。今日は来入児の体験入園もありました。4月への期待が誰もの胸に高まります。

これからも年少さん年中さんと共に、また、年長さんならではのいろいろな思い出を作って過ごしていきたいと思います。

 年長さんとのお別れパーティーも金曜日に控え保育士も1日1日を惜しむようかのに子ども達に接している姿が垣間見れます。給食の職員も頑張ってリクエスト献立に応えています。

 

 保護者のみなさまには、園の活動に対し、いつも温かなご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

無事にこの一年を終える事が出来そうです。またそうなるよう、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

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  この保育園には、子どもたちに分かり易いよう工夫されているところがたくさんあります。 特に、3歳以上のお部屋では、それは「常設された遊びの環境」であったり、「何時まで自由に遊んでいていいのかを示す時計」であったり、「お昼までの時間を今日一日どう過ごそうかの提案をする朝の会」などです。 また、自由時間に好きな場所で好きなだけ好きな道具で、遊んでよい時間がたっぷりとれることもこの園の特徴と言ってよいでしょう。

  園児たちはその中でおしゃべりに夢中になってお話が上手になっていったり、表現が上手になっていったり、協調性が養われたりしています。  勿論、いろんなことがまだ未熟な年齢ですので、言葉が足りなかったり、相手の意図が理解できなかったりという場面も生じ、喧嘩も多々あります。 しかし、怪我の心配がなければ、喧嘩などは十分にさせた方が良いと思っています。 それは、喧嘩のような気持ちのぶつかり合いは、先程も出たように未熟さからくる勘違いの事が多々あるからです。 そういった場合。きちんと当人同士が話し合えば必ずその点に気づく事が出来て、より相手と自分を知るきっかけになるからです。 お友達がこうして増えていきますね。

 「毎日自由な事ばかりしていて大丈夫ですか?小学校に行ったら我慢しなければならないこともたくさんあるのに。」と、この保育の本当の凄さをまだ知らない方はそう思われるかもしれません。

 しかし、 自由時間が多い園生活では、まず自分で考えることが基本ということが定着していきます。そして朝の会なども、お話を聞いていないと自分に必要な情報が取り入れられませんし、自分の事は自分で決め、行動し、片付けもする。 多少の失敗も経験もしますが自分を知り、他人を知り、コミュニケーションのノウハウの入り口をしっかり作り、いろんなトラブルの対処の仕方を学んでいます・・。 

 わからなかったら自分から進んで聞きに行く(先生でもお友達でも・・・自分で聞く相手を考えて選択するでしょう)、或いはボード(掲示板のようなもの)へ情報を確認しに行く。 自分で遊び道具を揃える。 一緒に遊ぶお友達を決める。 これは、小学校の1時間目国語、2時間目算数、・・・。と決められた席について待っていれば教えてもらえる学校生活、と同等、或いはそれよりも、しんどい事かもしれません。  でも、園児たちは毎日楽しそうにその課題を乗り越えています。 本当に子ども達の力は凄いです! 

 

  蛇足かもしれませんが、先程、出てきた小学校に行ったら我慢しなければならない事を少し検証してみましょう・・・例えば①席について先生の話を話の途中でしゃべり出さずに最後まで聞くこと。 ②みんなと同じことをすること。 ③給食を時間内に食べること。 などでしょうか。

 ①は、子ども達に「聞いていないと後で自分が困ったことになってしまう」という経験をしてもらっているので、自ら、聞かなきゃ!という気持ちや態度が身に付いてきているようです。「しー!静かにして!」と声を掛け合う子どもたちの姿の中に答えがありますね。

 ②は、協調性が育たないのでは?身勝手にならないのかしら?という点ですが、  唯、年齢が大きくなる事によって、何故、我慢しなければならないのかということが理解できるようになっていきます。 小学校に入学する年齢になるまでに運動会やお遊戯会などいろいろな行事を通し、正しく向き合えるよう指導していても、子ども達は楽しそうに乗り越えていますね。

 ③給食を時間内に食べ終えることは、あごの発達や味覚の幅のひろがり、胃袋の大きさなど個人差もありますね。 でも、毎日の給食の時間にお代わりする子ども達の様子を保育参加で是非見に来てください。 きっと、問題ないと思っていただけると思います。 そして、年長さんは1月に入ると別室で担任が丁寧に最後の仕上げをしています。

  子どもたちの持てる力を信じて教えながらその力を引き出す保育・・・。 子ども達の秘めたる力は大人の想像以上です。

 

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