園長ブログ

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~ 働く方訪問 ~ HIPHOPダンス ~ 劇あそび ~

 

  年長・年中さん位になるとだいぶ記憶出来るようになり、昨年の嬉しかった体験や楽しかった体験が今年の行事に取り組む意欲に繋がっていると感じます。  具体的には・・・・働く方訪問では1歳児クラスのお子さんは園内の給食室などへ、3才以上児さんや2才児クラスの子ども達は園外の郵便局や公園事務所・消防署やクリーンセンターなどへお邪魔させていただきます。 お世話になっている身近な方や見知らぬ大人の方へ、練習した長めの文章をかなり緊張しながらも伝える体験をしますが、これだけの体験ですと“難しい事に挑戦した”で終わってしまいます。 しかし年長・中くらいになると自分達が作った制作物を持って行き頑張って伝えると子ども達の気持ちを受け止めて御礼まで言って下さる方々の心にはっきりと触れることが出来、緊張しながらも言えた達成感と 喜んでもらえた嬉しさとが相まって、とっても喜んで帰って来る子ども達です! この嬉しかった体験が今年も心を込めてカレンダーを作ろうという意味へ繋がって行き、徐々に“心を込めて”の意味を体得するようになって行く様子が窺えます。 形から入るという点ではこの行事は1才児クラスから始まっています。 2歳児さんも年少さんも保育士の言葉がけによって喜んでもらえた嬉しさを味わっています。こうした身内以外の第三者の方に喜んでいただいて嬉しいという体験は(良き社会を構成する良き一員としての芽生えという良い意味でも)、なかなかチャンスに恵まれないと出来ないことですね。

  

  また、2才児クラスのお子さんの中には5か月ぶりに来園したヒップホップダンスのちーちゃん先生のことを覚えているお子さんがいました。午前のおやつの時間中、久しぶりに来られた先生の元気な挨拶に一瞬あっけにとられた子ども達でしたが、担任の「今のは誰かな?」の問い掛けに「バスの(ダンス)やった~!」「楽しかった~!」「ちーちゃん!」など何秒かかかりましたが(笑)よほど楽しかったのでしょうね。4月5月6月と毎月1回ですが一緒に楽しい体験をした印象は強かったようです。  そして、5か月ぶりのダンスタイム!どのクラスのお子さんも反応が良く、動きの良さも吸収力の良さも楽しみ方も成長していてとても驚いたと報告が来ていました。 子ども達の春~秋、そして運動会を越えて初冬までの約半年間は、毎年、どのお子さんもとても成長する時期です。 目に見えないような位の毎日毎日の僅かな成長の様ですが、積み重なると、もの凄くはっきりとしたものになります。 運動会でも、お遊戯会でも良く分かりますものね。

 

  11月も第3週を終え、劇あそびが形になってきました。と報告がありました。 どの場面でどのようにするかが子ども達にも見えてきた頃、年長さんは自分の台詞を言いながらも周りに配慮する姿が、年中さんは自分のことを精いっぱい頑張っている姿が、年少さんは参加しながらみんなに助けられて参加を楽しんでいる姿があると報告がありました。 そんなクラスの様子や、一人一人の姿に気を配りながらお子さん一人一人が自信を持って演じられるように手立てをしていきたい、と結んでありました。  チーム保育では劇ごとのリーダーとなる担任と、それを支えるサブリーダーやアシスタントの保育士達、そしてそれらの職員を支える主任保育士達の存在は、いつも子ども達を教え導き見守っている職員を更に見守っている頼もしい存在ですが、子ども達の心に寄り添いたいと願う姿勢に変わりは無く、そういった意味では看護師も栄養士もバスの運転手さんも職域を越えて園の子ども達の生活を支えてくれる皆、頼もしい存在です。

 

 子ども達の夢が今のところ劇あそびの発表を頑張りたい!ということならば、その夢の実現に向かって一緒に考え達成できるようにしてあげたいですね、保護者の皆様も体調の管理や衣装の用意、劇の練習など本当にありがとうございます。  子ども達もお遊戯会をとても楽しみにしていますが、きっとお家の方の笑顔や褒めてもらった嬉しい記憶から来ているのでしょう。 今年のお遊戯会も子ども達にとって嬉しい記憶となり、来年、再来年、又は小学校へ意欲として繋がって行くと良いですね。

 

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  今回は、前回の運動会のお話の中で出てきた「自己肯定感」や「自尊心」にもつながる「子どもたちの100の言葉」をご紹介したいと思います。
  いろんな国や州にはそれぞれの教育理念や保育理念がありますが、今回ご紹介するのは北イタリアの地方都市レッジョ・エミリアの幼児教育を紐解いていき出会いました。 絵画・彫刻・建築など芸術品の多いイタリアならではの教育ですね。
  1991年、世界で最も優れた教育としてニューズウイーク誌で絶賛されました。 この「100の言葉」が基になり教育者の方々に次々と変化をもたらしたことでしょう。 (私の話はきっかけ作りです。 書籍やインターネットなどで調べてみませんか?)

 

 

[ レッジョの教育理念 ]

 

子どもには 百のことば 百の手 百の考え 百の考え方 遊び方や話し方

 

百いつでも百の 聞き方 驚き方、愛し方 歌ったり、理解するのに 百の喜び

 

発見するのに 百の世界 発明するのに 百の世界 夢見るのに 百の世界がある。

 

子どもには 百のことばがある(それからもっともっともっと)

 

けれど九十九は奪われる。

 

学校や文化が 頭とからだをバラバラにする。

 

そして子どもにいう 手を使わずに考えなさい 頭を使わずにやりなさい

 

話さずに聞きなさい ふざけずに理解しなさい

 

愛したり驚いたりは 復活祭とクリスマスだけ。

 

そして子どもにいう 目の前にある世界を発見しなさい

 

そして百のうち 九十九を奪ってしまう。

 

そして子どもにいう 遊びと仕事 現実と空想 科学と想像 空と大地 道理と夢は一緒にならない ものだと。

 

つまり 百なんかないという。 子どもはいう でも、百はある。

 

ローリス・マラグツツイ  田辺敬子訳

 

  教育者の中には高圧的態度をとって子どもの心や想像を押しつぶしてしまう人がいます。(昔はいましたね。今は少なくなっていると思いますが) しかし、その時子どもの心の中はどうでしょう? 子育てにおいても同じような事が言えますね。
  しかし、北イタリアのレッジョエミリアやドイツのバイエルン、オランダのイエナプランなどの様に、子どもの側からの主体的な学びに対し教育者がそれを支え導いていくという教育が広がっています。

 子どもの心が萎えないように、そしてそれこそが大きな学びにつながるのだと・・・。

 

  特に小学校へ上がる前の教育は、大人が前に立って教え込む教育ではなく、子どもが自ら遊ぶ中から学び取り、特に興味関心を持った事を、「教えて!」と大人のそばに来た時に教えるという教育。 その方が吸収力が高く、高圧的態度をとらなくても学びが大きい。  そんな教育を藤森先生(園の理念のページ「新宿せいが保育園」内を参照)を通してヨーロッパから学びました。 これからも、この保育園で展開していこうと思います。

 

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  一日延期になってしまった運動会ですが、総練習も終えましたし閉会式「終わりの言葉」で長話しも避けたいので、ゆっくりここでお伝えしたいと思います。 成長のポイントが褒めてあげるポイントですね。これまでのエピソードも交えてお伝えします。

 

★0.1歳児のクラスでは、お子さんの成長そのものを発表していきたいと思っています。入場して来るだけで可愛らしい姿の中に頑張っている姿を見て頂きたいと思います。

 

★2歳児クラスも0.1クラスとほとんど同じですが、お友達との事も含めいろいろな事が少しずつ分かるようになってきました。歌も好きですしリズムにのって体を揺すっていつも楽しそうです。当日もノリノリでやってくれるかな?本番に発揮できるかは、はなかなか難しい年齢ですが、総練習ではお友達とペアになり歌詞を理解しぎゅーっと抱き合ってニコニコ楽しそうでした。

 

★年少組さんは、昨年はお家にいたお子さんもいますし、2歳児組さんにいたお子さんもいました。その当時はお散歩ロープを引っ張ってあげないと前にも進まない状態でした。つかまっていなかったら真っ直ぐに歩けず、お友達を追い越してしまったり、どこかへ行ってしまったり、砂遊びを始めて止まってしまったりと、もう行進どころではなく、(苦笑)しかし今年は年少さん、昨年とは違いました。「入場行進」という幼い子どもには意味不明で漠然としたものに向かい、前のお友達に続いて上手に歩く事が出来ています。更に「ひみつのじゅもん」というリズムの種目もちゃんとその場で踊ろうと頑張っていますよ。自分勝手な行動ではなく、その場の雰囲気に即した行動が出来るようになりました。これは凄い成長です。

 

★年中組さんは入場行進も目的意識を持って臨めています。パラバルーンという種目も(見た目には)余裕でこなし、笑顔の中にも真剣な顔つきも見られます。指先までピン!と伸びているお子さんも多く、こんな細かな所にまで配慮できるようになりました。これもまた、凄い成長です。担任に聞いてみると、子ども達は体操教室の先生から「競技中はお話しをしない」という約束事を聞いたのだそうです。その後は担任が言わなくても子どもたち同士でその事を意識し合い頑張っているそうです。また、真剣な表情で話を聞いてくれる姿を見て「いつの間にか こんなにきちんと話が聞けるようになりびっくりしました」と、とても成長を感じたという事です。

★年長組さんは更に凄く! 組体操を頑張りたいと、子ども達は6月から頑張り始め、途中で中だるみの時もありましたが1場面ずつ覚えて最終的には13場面、頑張って覚えました。時には何度やっても上手く行かないこともあり、体操教室の先生にコツを教えてもらったり、お互い移動先の場所を教え合ったり、背中を平らにすると良いなど、意見を出し合ったりしたそうです。そんな紆余曲折がありつつ運動会当日を迎えますが、笛に合わせて機敏に動こうとしている姿を見たならば、頑張りたいという子ども達の熱意を感じる事が出来ると思います。 一人一人が頑張ることは勿論のこと、個人が頑張るだけでなくお友達のことを考え全員の気持ちを一つにしなければ出来ないという大切な事を学んだ子ども達です。当日は何が起こるか分からない怖さもありますが、みんな精一杯頑張ってくれると思いますので、保護者の皆様も精一杯の拍手をお願いいたします。

 

 ★ここまで来るまでの更なるエピソードですが、年中さんと年長さんは、リレーやかけっこを「誰と一緒に走るか」と「チーム分け」を子ども達に話し合って決めてもらいました。子ども達に「話し合って決めてもいいよ」と言っても普通は何処からどのように話し合ったら良いのかすら 分からないと思うのですが、「一円まる」(子ども達が名づけてくれました)のお蔭でしょうか。これは「一人が頑張れば出来る事」ではなく、みんながそのつもりになり「みんなで話し合って決めることが当たり前である素地が無いと出来ない」のです。 ①自分の意見を言う、②お友達の意見も聞く、③自分の意見を引っ込めたり④かけ引きをしたりして⑤なんとか纏るのが凄いですね。年少・中・長がいつも一緒に生活している異年齢児保育だからこそ、学年が違っても仲が良く信頼関係が出来ているから思った事も言い合える、歴代代々お手本を見てきた賜物です。

 

★話し合いも運動会の頑張りも根底には自己肯定感や自尊心を大切に育んでもらったからこその子ども達の笑顔がここにあると思います。円満な人格形成をしていく上でとても大切な事です。4歳の頃が自己肯定感の確立のピークと言われます。褒めたり叱ったり、子育ては大変ですが大切に育んであげましょう。ほめて伸ばすとはこういうことなのです。「うちの子褒めるところが無くて・・・。」と言われるお母さん!褒めるところが無いなんてそんなことは無いと思いますが、運動会はチャンスですよ。褒めるなら、今ですよ。頑張っている今、頑張った後、ほらね、1つの種目でチャンスが2回もありますよ。

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 10月5日土曜日に予定されていました運動会ですが、雨の為、一日延期します。 今のところ時間に変更の予定はありません。 時間にも変更が出るようでしたら、当日(6日日曜日)の7時15分にこのホームページ上でお知らせ致します。

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  ぎらぎらした暑さも和らぎ、気持ちの良い風が吹く季節になりましたね。 かんぎおんの園児たちの興味は、プールのような水遊びから砂場での泥んこ遊び→戸外遊具を使っての遊びへと移り変わり、今では10月5日に控えた運動会に向け、本当に楽しそうにお友達と取り組んでいます。 何しろ涼しくなったので戸外遊びをしていても ついつい いつまでも庭で楽しく遊び続けてしまいますね。 子ども達にとってお天気と気温の変化はとても重要なようです。

  さて、運動会と言えば、組体操のような6月頃から取り組み始めたものも(パラバルーンは8月頃からだったかな)、ルールや並び方を知れば当日でも楽しめそうな玉入れなど、いろいろな競技がありますが、園児達にはこの運動会で幾つかの事を経験してもらいたいと思っています。

 それは、①楽しんで体を動かし体力づくりをする体験。 ②皆と楽しんで一緒の事をし、時には忍耐を強いられますが、行事に参加するという楽しい経験を積むことで頑張れるということを知る体験。 ③一人では出来ないことも二人なら出来る、二人でできないことも大勢なら出来るという事を体感すること。(お互い助け合わないと出来ない。ということを何回も経験すること) ④負けて悔しい思いを知る経験や、しかしそこでくじけずに頑張るという体験。 ⑤何事にも意欲を持って最後まで頑張る。 など、年齢にもよりますがおおよそこんな事です。

   こう考えると、運動会は“運動の祭典”だけではないというのが分かります。 運動面で出来るようになったことの発表と同時に、実際には運動会を通して精神面を鍛える「心の学び」なのですね。

 

  毎年、涼しくなってくると年中さん又は年長さんの誰ともなく、未だ描いていないトラックを走りはじめます。 すると保育士が慌ててトラックを描きます。何処からともなく「先生!バトンはどこ?」の声、すると「そうそう!バトン! バトン!」皆が口々に言いだします。 最近は、「えー?、あそこにあるよ」「どこどこ?」「あっ、そうだ!」「あった!」子ども達の会話です。(笑) 

  リレーは本当に白熱モノです。 年長・年中さんたちを憧れの眼差しで年少さんが見つめます。またその熱気に沸いた園庭を0.1.2歳児の可愛い眼差しが見つめます。 こんな形で子ども達の運動会への期待の波は、各年齢層へと徐々に広がっていくのです。

 

  

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   随分ご無沙汰してしまいました。

   今回は、ミュンヘン市内の小学校に併設された学童保育にあるリラクゼーションのお部屋の様子をお伝えします。

  左の写真が通常の照明下の様子で。 右の写真がリラクゼーションのための照明下の様子です。 「おや?これはもう、どこかの店内?」と変な考えを起こすと笑ってしまいますが、そういったお店も“リラックスでき、居心地のいい場所”という演出をしているのであれば、目的は同じなのかもしれません。 そして右側の写真時には、夕暮れの雲が流れるような演出がもう一方の壁に映し出され幻想的でした。 

 このお部屋の他にももう一部屋、先生の指導の下、専用のシートの上でマッサージをし合う子ども達のお部屋もありました。 とても人気の様子でした。  学校を終えての時間なので、ゆったりと過ごすためのいろんな手立てがなされていました。

  幼稚園も小学校も基本的には午前中のみの開設なので、午後もということはこういった部屋も必要と考えられているようです。もちろん保育園にもくつろげる場所は用意されていました。

 

   実は、かんぎおんにも“くつろぎコーナー”という名前で、ちょっとごろごろできるコーナーがあります。 毎日12時間以上開設していますから、 一日の中には「頑張る時」と「自由に遊べる時」のような活動にメリハリを設けています。 遊んだり食べたり寝たりとそれぞれの時間もありますが、それでも個々にくつろげる場所は必要です。 自由遊びの時間には使用するお子さんもいます。

  大人でも、ちょっと充電したいな~という時はありませんか? ましてや小さな子ども達です。 いろんなことが上手く行く時とそうでない時がありますよね。 一日の中で、たまには“ちょっと充電”も、ありですよね。  保育士やお友達も手助けになれるとは思いますが、でも自分で気持ちを切り替えることが出来たら、それはそれで一つ自立へ向けての大きな一歩ですね。 そんな成長もまた自信へと明るい未来へと繋がっていくことでしょう。 

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  暑い日が続いていますが皆さまお元気ですか?

 前回のブログを読んで、あれ?小学校が4年生まで?その後どうなっているの?と思われた方、多かったと思います。 リラクゼーションのお部屋の話は後になってしまいますが、先にこちらをお話しします。 

 

 私も驚きましたが更に驚くことが・・・。それは、小学校4年生って10歳ですね、ドイツでは漠然とですが自分は将来技術者の道を歩んでいくのか、大学へ進むのかの進路選択をこの年で決めるのだそうです。 それはラテン語を学ばないと大学へ行って立ち行かなくなるのだそうで、ラテン語を学ぶか学ばないかというところから波及して「職業教育に進むか、高等教育の準備に入るか」を選択するのだそうです。 後で全く変えられないというわけではないようですが。

  ”鶏が先か卵が先か”の様に、この選択をしなければならないから決断力を鍛える事を小さい時からしているのか?小さい時から選択するという子育て環境があるのでこの年でも決断できるのか? 最終的にはドイツでも日本でもこの決断する時期というのは個人によるのかもしれませんが。  ドイツでは職人気質(しょくにんかたぎ)といいますか、技術者としての高い誇りを持っている方が昔からとても多かったと言われています。ですので家系的に道が決まっているというか決められていても嫌ではなくむしろ好んで技術者になる方が多かったのだそうです。

  どちらの道を歩んだとしても15歳までは義務教育なのだそうです。

  研修中バスで移動することが多かったのですが、車窓から見るアウトバーンでも街中でも何処を見ても美しい緑に素敵な車ばかり、アウディ・ポルシェ・BMW・ベンツ・フォルクスワーゲンなどドイツの機械工業技術の水準が他の国を大きく引き離してトップにあるという所をしっかり見て来ました。(ちょっと見、シリンダーは分かりませんが、フォルムはなんと美しいこと!) (プジョーやジャガーなどのドイツ車以外の車も美しかったですが・・。)

  技術者の評価が高い国 ドイツですが、社会的な地位も高いしお給料も良いのだそうです。 そこへいくと日本はどうでしょう?「高学歴イコール高収入」という1つの“ものさし”しかないように思います。 残念の一言です。

  しかし、1つの物差しだけだと、そこからはみ出てしまった人の方が案外多いですし、勝ち組負け組、そんな言葉も作られたりして、ストレスの多い社会を自分たちで作ってきてしまった事に気づきます。 いろんな“ものさし”があったら、少なくとも今よりも人生を幸せと感じて生きて行ける人が増えるのでは?と思うのですが、どうでしょう? 今後はどんなものさしを作って行けばいいのでしょうね?

  「高学歴でなくても高い技術があれば高収入や社会的にも地位が高い」というドイツの様であったり、多様な職種を認め合い支えあうなどお互いの人格を尊重する水準をヨーロッパ並みに引き上げる事が出来たなら、日本も変わっていくのかなと思ったり、島国だからなかなか無理かなと思ったり、言葉の垣根を低くして英語力をつけた子ども達が増え、交流しているうちに徐々に水準が引きあがって行ったりするのかなと思ったりいろんなことを感じるこの頃です。

 ある教育関係者の間では、ここの水準の低さが日本は世界から2周~3周遅れになっていると言われてますから。(苦笑)

 いずれにしても、多くの子どもが幸福と感じない国 日本が、やがて幸福感を持って生きている人が多い国へと変わって行くには、これも1つの選択肢ではないのでしょうか? 又、そうなるように私たち大人が 一人一人のものさし意識を変えて行くことが子ども達の明るい未来へと繋がって行くことになるのでは?と、そんな風に思う 今日この頃です。  皆さんはどんなふうに感じますか? 

   

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  園児のみなさんが作ってくれた素敵なおみやげを届けてきました。 視察見学2日目の午後、ミュンヘン市内にある学童保育に行った時です。

 ホルトというところなので、もしかしたら幼児のお子さんもいるのかなと思っていましたが、小学生のための学童保育でした。ちょっと残念でしたが、 殆ど全てのお部屋(クラス)を説明付きで見学させていただき、その上、日本からお客さんが来るからということで子ども達と一緒に前日からケーキを3種類も焼いて準備をして下さったということ、とてもおもてなししていただき かんぎおんを代表して有難くいただいてきました。4日間で8か所回り、行く先々で凄く温かい歓迎をされました。どれ程かと言いますと、3キロも有難く私の体の周りに蓄えて帰ってくることになった程です。(苦笑) 

 

 写真の建物、道路に面した4階建ての建物は、学童保育・小学校(1年生~4年生まで)・専門職に就くための技術専門学校が 各々1階・2階・3階4階にあり、11時に小学校が終わると、子ども達は2階から1階へ降りてきてそのまま学童保育に入れるという優れものでした。 

 おみやげを渡している写真がなく、また、生徒の写り込んだ写真はウェブ上には載せられないのでこんな写真しか公開できませんが、子ども達の笑顔は素晴らしくステキで、リラクゼーションの部屋などもあるからなのでしょうか?(次回に載せますね)子ども達が不必要なストレスは出来るだけ取り除く工夫もされていて、いろんな驚きと共にいろんなことを考えさせられた視察研修になりました。

 

 子ども達が作ってくれた“うちわ”や“朝顔の折り紙”など「ステキ!」ととても喜んでくれ、細かい所までよくできていると驚いていましたよ。♪ 子ども達!ありがとう!

 

  

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  こんな素敵なうちわと朝顔が出来上がりました。

 ドイツの学童保育の子どもたちの写真を私が保育室に貼り始めたら、これなあに?とすぐに気づいて尋ねてくる園児たち。

 ドイツのお友達にお土産を持っていきたいんだけど、作ってくれる?と告げると、いいよ!とすぐに快諾の返事が返ってきました。

折り紙を入れる袋は1時間ほどでいっぱいになりました。

 

 うちわも裏表で6面。とってもカラフルで細かいところまでよく出来ています。 根気のいる仕事です、まさに「いい仕事しましたね~!」という作品です。

子どもの作る作品は、大人が作る作品と違って、はさみで切った円や描いた線が醸し出す雰囲気が全然ちがいますね。味わいがあってとっても素敵です!!

 

 来週4日間、ドイツのミュンヘンで日本の保育園・幼稚園・学童保育所にあたるコープやキンダーガーテン ホルトなど8か所を視察してきます。ちゃんと還元できるかな、とプレッシャーも多大に感じているところです。

 この研修で割り当てられたおみやげも大きな課題でしたが、子どもたちの力によってと~っても素敵なおみやげが出来上がりました。 子どもたちの気持ちも一緒に届けてきたいと思います。

 

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  先日、知り合いの方からメールで動画が送られてきました。見てみましたら、某テレビ局のanother skyという番組で「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さんがオランダの小学校を訪れた時の様子でした。

 オンタイムでご覧になられた方もいらっしゃると思います。 今度是非、感想を交換しましょう!

  驚いて見入っていました。 どこに驚いたか?と言うと、これはところどころではあるが、どこかで見たことがある。という事と、尾木ママの言葉にです。 入学試験もない、時間割も自由、宿題もテストも無し、それでも学力は日本よりも上で、国民一人あたりの労働生産性も日本の1.5倍。 どうやら考え方が日本とは根底から違うようです。

 

 オランダのその最優秀賞を受賞した小学校では、休み時間にあたる時でさえも、日本の学校で鳴る開始と終わりのチャイムがありません。 しかも、当然ですが生徒は困っている様子がありません。 ごく自然に生活しています。 先生たちも大きな声や笛などで合図もしていません。

  4歳児のクラスの様子もありました。 (その小学校では初等教育は4歳児からだそうです)3人のグループに分かれて絵カードを選んでストーリーを話し合い終了後グループごとにその内容発表をするという活動をしていましたが、「終了~」や「はい、やめ~!」というような先生の合図もありませんでした。しかし話し合いを終えた子から順次、着席していました。  何人かのグループで人の意見を聞き自分の意見も伝えストーリーを完成させる。 日本だったら小学生になってももしかしたらいつまでもだらだらと決まらず、言われるまで着席せず、が多いかもしれませんね。

 

 「論理的に並べ替えてそして自分で説明していく。 そうすると、感情をコントロールする力がつき、だんだん感情をコントロール出来るようになっていくの。 普通、4歳児達がお互いの発表を静かに聞くわけないでしょ。聞かないのが4歳5歳の可愛さだと思っていたもの。」 というような尾木ママの言葉にニヤリとほくそ笑んでしまいました。私だけでしょうか?  そうです。 どこかで見たは、この園の保育風景の一部のことです。

 しかし、日本では考えられないような、オランダの自立した一人一人の成熟度の高さには、本当に驚きました。

 おこがましい事ですが、この姿に向けて少しずつではありますが同じような姿が見られる子どもの教育環境に日々努力をしている当園の職員達にも大きなエールを送りたくなりました。 あの尾木ママに感動を与えられるオランダの最高峰の教育と同じ方向を向いている、ということに誇りを持ち、ブレずに保育(教育)環境を整えていきましょうね。 やはり、自分の頭で考える。という事は大切なことですね。

 

 先進国における、多くの子ども達が幸せと感じない日本と、幸福感世界一のオランダという国、ということも知りました。

  日本は島国なのでお手本とする国が限られてしまうようです。 もっと、世界中に目を向けてみる事も大切な事なのでしょう。 もう一度、確認する良いキッカケになりました。

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