園のこだわり

ドイツ報告 その2 (社会的地位のものさし?)

2013.07.18

 

 

 

 

 

 

  暑い日が続いていますが皆さまお元気ですか?

 前回のブログを読んで、あれ?小学校が4年生まで?その後どうなっているの?と思われた方、多かったと思います。 リラクゼーションのお部屋の話は後になってしまいますが、先にこちらをお話しします。 

 

 私も驚きましたが更に驚くことが・・・。それは、小学校4年生って10歳ですね、ドイツでは漠然とですが自分は将来技術者の道を歩んでいくのか、大学へ進むのかの進路選択をこの年で決めるのだそうです。 それはラテン語を学ばないと大学へ行って立ち行かなくなるのだそうで、ラテン語を学ぶか学ばないかというところから波及して「職業教育に進むか、高等教育の準備に入るか」を選択するのだそうです。 後で全く変えられないというわけではないようですが。

  ”鶏が先か卵が先か”の様に、この選択をしなければならないから決断力を鍛える事を小さい時からしているのか?小さい時から選択するという子育て環境があるのでこの年でも決断できるのか? 最終的にはドイツでも日本でもこの決断する時期というのは個人によるのかもしれませんが。  ドイツでは職人気質(しょくにんかたぎ)といいますか、技術者としての高い誇りを持っている方が昔からとても多かったと言われています。ですので家系的に道が決まっているというか決められていても嫌ではなくむしろ好んで技術者になる方が多かったのだそうです。

  どちらの道を歩んだとしても15歳までは義務教育なのだそうです。

  研修中バスで移動することが多かったのですが、車窓から見るアウトバーンでも街中でも何処を見ても美しい緑に素敵な車ばかり、アウディ・ポルシェ・BMW・ベンツ・フォルクスワーゲンなどドイツの機械工業技術の水準が他の国を大きく引き離してトップにあるという所をしっかり見て来ました。(ちょっと見、シリンダーは分かりませんが、フォルムはなんと美しいこと!) (プジョーやジャガーなどのドイツ車以外の車も美しかったですが・・。)

  技術者の評価が高い国 ドイツですが、社会的な地位も高いしお給料も良いのだそうです。 そこへいくと日本はどうでしょう?「高学歴イコール高収入」という1つの“ものさし”しかないように思います。 残念の一言です。

  しかし、1つの物差しだけだと、そこからはみ出てしまった人の方が案外多いですし、勝ち組負け組、そんな言葉も作られたりして、ストレスの多い社会を自分たちで作ってきてしまった事に気づきます。 いろんな“ものさし”があったら、少なくとも今よりも人生を幸せと感じて生きて行ける人が増えるのでは?と思うのですが、どうでしょう? 今後はどんなものさしを作って行けばいいのでしょうね?

  「高学歴でなくても高い技術があれば高収入や社会的にも地位が高い」というドイツの様であったり、多様な職種を認め合い支えあうなどお互いの人格を尊重する水準をヨーロッパ並みに引き上げる事が出来たなら、日本も変わっていくのかなと思ったり、島国だからなかなか無理かなと思ったり、言葉の垣根を低くして英語力をつけた子ども達が増え、交流しているうちに徐々に水準が引きあがって行ったりするのかなと思ったりいろんなことを感じるこの頃です。

 ある教育関係者の間では、ここの水準の低さが日本は世界から2周~3周遅れになっていると言われてますから。(苦笑)

 いずれにしても、多くの子どもが幸福と感じない国 日本が、やがて幸福感を持って生きている人が多い国へと変わって行くには、これも1つの選択肢ではないのでしょうか? 又、そうなるように私たち大人が 一人一人のものさし意識を変えて行くことが子ども達の明るい未来へと繋がって行くことになるのでは?と、そんな風に思う 今日この頃です。  皆さんはどんなふうに感じますか? 

   

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