運動会総練習を終えて~成長のポイント~
2013.10.04
一日延期になってしまった運動会ですが、総練習も終えましたし閉会式「終わりの言葉」で長話しも避けたいので、ゆっくりここでお伝えしたいと思います。 成長のポイントが褒めてあげるポイントですね。これまでのエピソードも交えてお伝えします。
★0.1歳児のクラスでは、お子さんの成長そのものを発表していきたいと思っています。入場して来るだけで可愛らしい姿の中に頑張っている姿を見て頂きたいと思います。
★2歳児クラスも0.1クラスとほとんど同じですが、お友達との事も含めいろいろな事が少しずつ分かるようになってきました。歌も好きですしリズムにのって体を揺すっていつも楽しそうです。当日もノリノリでやってくれるかな?本番に発揮できるかは、はなかなか難しい年齢ですが、総練習ではお友達とペアになり歌詞を理解しぎゅーっと抱き合ってニコニコ楽しそうでした。
★年少組さんは、昨年はお家にいたお子さんもいますし、2歳児組さんにいたお子さんもいました。その当時はお散歩ロープを引っ張ってあげないと前にも進まない状態でした。つかまっていなかったら真っ直ぐに歩けず、お友達を追い越してしまったり、どこかへ行ってしまったり、砂遊びを始めて止まってしまったりと、もう行進どころではなく、(苦笑)しかし今年は年少さん、昨年とは違いました。「入場行進」という幼い子どもには意味不明で漠然としたものに向かい、前のお友達に続いて上手に歩く事が出来ています。更に「ひみつのじゅもん」というリズムの種目もちゃんとその場で踊ろうと頑張っていますよ。自分勝手な行動ではなく、その場の雰囲気に即した行動が出来るようになりました。これは凄い成長です。
★年中組さんは入場行進も目的意識を持って臨めています。パラバルーンという種目も(見た目には)余裕でこなし、笑顔の中にも真剣な顔つきも見られます。指先までピン!と伸びているお子さんも多く、こんな細かな所にまで配慮できるようになりました。これもまた、凄い成長です。担任に聞いてみると、子ども達は体操教室の先生から「競技中はお話しをしない」という約束事を聞いたのだそうです。その後は担任が言わなくても子どもたち同士でその事を意識し合い頑張っているそうです。また、真剣な表情で話を聞いてくれる姿を見て「いつの間にか こんなにきちんと話が聞けるようになりびっくりしました」と、とても成長を感じたという事です。
★年長組さんは更に凄く! 組体操を頑張りたいと、子ども達は6月から頑張り始め、途中で中だるみの時もありましたが1場面ずつ覚えて最終的には13場面、頑張って覚えました。時には何度やっても上手く行かないこともあり、体操教室の先生にコツを教えてもらったり、お互い移動先の場所を教え合ったり、背中を平らにすると良いなど、意見を出し合ったりしたそうです。そんな紆余曲折がありつつ運動会当日を迎えますが、笛に合わせて機敏に動こうとしている姿を見たならば、頑張りたいという子ども達の熱意を感じる事が出来ると思います。 一人一人が頑張ることは勿論のこと、個人が頑張るだけでなくお友達のことを考え全員の気持ちを一つにしなければ出来ないという大切な事を学んだ子ども達です。当日は何が起こるか分からない怖さもありますが、みんな精一杯頑張ってくれると思いますので、保護者の皆様も精一杯の拍手をお願いいたします。
★ここまで来るまでの更なるエピソードですが、年中さんと年長さんは、リレーやかけっこを「誰と一緒に走るか」と「チーム分け」を子ども達に話し合って決めてもらいました。子ども達に「話し合って決めてもいいよ」と言っても普通は何処からどのように話し合ったら良いのかすら 分からないと思うのですが、「一円まる」(子ども達が名づけてくれました)のお蔭でしょうか。これは「一人が頑張れば出来る事」ではなく、みんながそのつもりになり「みんなで話し合って決めることが当たり前である素地が無いと出来ない」のです。 ①自分の意見を言う、②お友達の意見も聞く、③自分の意見を引っ込めたり④かけ引きをしたりして⑤なんとか纏るのが凄いですね。年少・中・長がいつも一緒に生活している異年齢児保育だからこそ、学年が違っても仲が良く信頼関係が出来ているから思った事も言い合える、歴代代々お手本を見てきた賜物です。
★話し合いも運動会の頑張りも根底には自己肯定感や自尊心を大切に育んでもらったからこその子ども達の笑顔がここにあると思います。円満な人格形成をしていく上でとても大切な事です。4歳の頃が自己肯定感の確立のピークと言われます。褒めたり叱ったり、子育ては大変ですが大切に育んであげましょう。ほめて伸ばすとはこういうことなのです。「うちの子褒めるところが無くて・・・。」と言われるお母さん!褒めるところが無いなんてそんなことは無いと思いますが、運動会はチャンスですよ。褒めるなら、今ですよ。頑張っている今、頑張った後、ほらね、1つの種目でチャンスが2回もありますよ。
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