園のこだわり
衣服の着脱・排泄など基本的な生活習慣を身につけられるよう頑張っている2歳児クラスも年度後半を迎え、進んでトイレに行く子、遊びに夢中でなかなかトイレに行きたがらない子と様々な姿が見られます。おやつや昼食の前、午睡前などの排泄時には着脱コーナー、トイレへと子ども達が集まってきます。誰がトイレに行ったかなどわかるように印をつけるボードに保育士が一人ひとりマグネットのマークをつけています。何人かの子が「せんせーと同じの『ぺったん』ってやりたい」と言いました。そこで同じように子どもの顔写真入りのマグネットボードを作ってみました。
トイレを済ませ手を洗い「いっちばーん!」とボードの前に来る子、「ぼく、ピンクのぺったんってする」「ねこさんのマークがいい」と言ったり「手を洗ってから!」「ひとつだけなんだよ」と友だちに教えてくれる姿もありました。
「トイレに行ったらこれ『ぺったん』ってしようね」と次の目的があるのと、ただ「トイレに行くよー」と言うのとでは子どもの行動の速さが違いました。これはトイレに限らず他の活動の時も同じで、見通しを持たせることの大切さを子どもの「やりたい」という言葉から気付くことができました。今後も子どものやる気スイッチを押せるように子どもから発せられる声に耳を傾けていきたいと思いました。(二歳児担当保育士)
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保育園には、年度途中で入園してくる子がいます。12月にも4人のお友だちが仲間入りしました!
朝、お家の人と離れて泣いている新入園児さんと以上児クラスへ遊びに行くと、数名の子が寄ってきて「どうして泣いてるの?」と聞いてきました。「どうしてだと思う?」と聞き返してみると、「さみしいのかな?」「ママに会いたいんだよ、きっと。」「私も小さい時泣いてたもん!」「大丈夫?」…と次々に、泣いている子を理解しようとする姿や、優しい言葉が返ってきました。ティッシュを持ってきて、涙や鼻水もきれいに拭いてくれました。小さい時に自分もやってもらった事を覚えているのでしょうね。頼もしいお姉さんたちです!
“やってもらって嬉しかったことは、お友だちにもやってあげる”と共に、“やられて悲しかったことは、お友だちにはやらない”ということも、集団生活の中で学んで欲しい事です。
ありきたりの言葉かもしれませんが、自分も大切にしてもらい、お友だちも大切にできる。そんな“思いやりの気持ち”が持てるようになれば、素敵ですね。
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たんぽぽさんになったばかりの頃には、お気に入りの絵本をとりあっていたこともあった2歳児たんぽぽさん。今では、「一緒に見よう!」と、仲良く座って見られるようになりました。大好きな戸外遊びでも、お友達の名前を呼び合ったり、砂場でプリンを作りっこしたりと『一緒』に遊ぶことが何より楽しい様子です。 そんなある日の朝、お母さんと離れるのが寂しくて泣いていたA君。その姿を見ていたB君は、お帳面を先生に渡すお手伝いをしていました。 B君「やりたいの?・・・どうしようかな?・・・1つあげるか!」と、そうっと差し出すと、それまで泣いていたA君はニコニコして一緒にお手伝いを始めました。B君のひとつひとつの言葉に、とても温かいものを感じました。そして友達同士のつながりを改めて感じ嬉しくなりました。端から見るとまだまだ小さな子どもたち。でもそんな小さな子どもたちにも相手の気持ちを感じ、気付き、寄り添ったりと子供同士の世界(小さな社会)の中で、様々なことを体験し、吸収し、身に付けているのだと思います。子どもの力って大きいですね!! 〈2歳児担当保育士〉
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自分の思いや考えをみんなの前で自信を持って言えるようになって欲しい・・・。又、お友達の話を最後までしっかり聞いて欲しい・・・。そんな願いから始めた”イチエンまる”(一円対話)ですが、更に一人ひとりが話すこと聞くことが上手になってきました。今日話すことのテーマを前日又はその時に言うのですが最初は””家族の名前””朝食に食べたもの””と簡単なテーマでしたが、今の年長さんは”遊んでいて思うこと”とか”秋について思うこと”とか心情を言うようなことをテーマにし色々な思いや考えを話せるようにしました。”秋”をテーマにしたときは秋の花・秋の木の実・山の紅葉・秋の食べ物など、たくさん出てきてびっくりしました。また、話し方もその情景や様子が目の前に浮かんでくるようでした。話すこと聞くことが楽しくなってきています。そのことが一人ひとりの自信になってくれれば何より嬉しいことですよね。 〈以上児担当保育士〉
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ある日の夕方、用事があって2階の子育て支援室へ行った時のことです。
延長保育の子たちが自由に遊んでいました。1人の男の子が私の所に来て、「これ、しばって」と言いました。男の子は片方の足に不織布の袋をはいていて、その上(口)の部分をしばってほしかったようでした。私は、その男の子が何をしたいのか分かりませんでしたが、言われた通りにしばりました。
男の子は「ありがとう」と言うと、袋をはいていない足で床をけり、はいた足ですべって遊んでいました。周りにいた子たちも私も、そのとても楽しそうな様子を見て、思わず笑ってしまいました。もちろん男の子も笑顔で遊んでいました。
「おもちゃ」で遊ぶことも楽しいことですが、このように自分で考えて、おもしろいことができるなんて!!と、子どもの想像力の豊かさに感心した出来事でした。(給食室担当栄養士)
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秋になり、散歩や戸外で体を動かして遊ぶのに、いい季節になりました。
子どもたちも歩ける距離が伸び、秋の自然を発見しながら楽しく散歩に出掛けています。
歩いていると、トンボ、柿、バッタ、木の実など、色々な自然を見つける名人の子どもたち。時には、空を見上げて、「あ、雲が動いてるね! あっちの雲はうごいてな~い。」と言ったり、散歩道にあるドングリの木を見て、「あ~!!木のトンネルだぁ~。トトロ出てくるかなぁ~?」と言ったりして、想像力を膨らませたり、自然の不思議を感じながら歩いています。
そんな姿に、子どもの想像力の豊かさを感じました!!(2歳児クラス担当保育士)
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以上児クラスには、子どもたちが遊ぶスペースに観葉植物が置いてあります。部屋の中に緑があることで、とても気持ちが穏やかに過ごせています。
ある日、子どもたちが遊んでいる時に、誰かが植物にぶつかって木が倒れてしまいました。保育士はすぐに声を掛けずどうするか見守っていました。すると、年少児のAくんが製作コーナーに置いてあるほうきとちりとりを持ってきて、散らばってしまった土をきれいに片付けようとしてくれました。それを見ていた周りの子も、ほうきとちりとりを持ってきてみんなで掃除をしてくれました。また、年少児のAくんが上手くほうきを使えない様子に気付いた年長児のBくんが、「Aくん、こうやってやるんだよ!」と見本を見せてくれ、一緒にやろうとする姿も見られました。
ほうきとちりとりはいつも同じ場所に置いてあり、子どもたちの手の届く位置にあります。子どもたちが物の場所や使い方を知っていることで、大人が声を掛けなくても自分で気付き、行動することができるのです。(以上児クラス保育士)
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ベビールーム(0歳児)はお友だちが増え、とてもにぎやかになりました。前回(5月)にはいはいやたっちさんだったお友だちもよちよちさん(→歩けるよう)になりました。
よちよちさんになったお友だちの行動範囲は今までよりずっと広がり、興味を持てる対象も増えました。そしていつも自分の周りにいるお友だちや保育士のことをじっと見て、その人たちの行動・表情・ことばなどにあこがれの気持ちを持ち、「自分もやってみた!」「あんなふうになりたい!」と色々なことに挑戦している姿を見せてくれるようになっています。0歳児はマネっこ遊びの土台が芽生える頃ですね。
子どもたちのあこがれは、「いいなぁ~」「おもしろそう!やってみたいな~」と思うことだと思います。年齢の近いお友だちの行動はマネしやすいので、保育園生活の毎日は刺激がいっぱいですね。昨日までじっと見ていただけの子が、ふと気づくと同じように遊んでいる姿をよく見かけます。
また、保育士のしぐさや声かけなどをよく見ている子どもの目線や表情からも興味の様子がうかがえ、そして保育士のマネをして、自分より月齢の近いお友だちにおままごとのスプーンを持ってきて食べさせようとしたり、いないいないばぁ~などとやって見せたりして遊んでいます。
その反面、あこがれの行動は大人から見るといたずらや危ないと予測されることも多くなっています。
このような行動を見かけたときには、発達や性格は一人ひとり違うので、それらのことを良く把握して、子どものあこがれを見守り、あこがれを次のステップにつなげていけるようその子らしさに気づき、その子らしさを大切に子どもの思いを見逃さないようにしています。
さあ、今日はどんなカワイイ姿を見せてくれるでしょうか…とても楽しみです!!
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以上児クラスでは、朝の戸外遊び後にマラソンを行っています。(毎日、その日の年長さんのお当番に体操かマラソンを決めてもらっています。)マラソンは、体力をつけるということが目的です。 園庭の遊具の周りを走るコース(大きいコース)、トラックの周りを走るコース(小さいコース)があり、一人ひとり好きなコースを選んで走っています。マラソンを始めた頃は、途中で止まってしまったり、転んで泣いてしまう子もいましたが、今では最後まで走ることができたり、転んでもすぐに立ち上がって走っている姿が見られます。
そんなある日のこと…好きなコースに分かれる際、「今日は少し風邪をひいているから、小さいコースにしよう!」、「今日はたくさん走れそうだから大きいコースにしてみる!」という声が聞かれました。 ただ好きなコースを選ぶだけではなく、自分の体調のことも考えて選ぶ姿に驚いたと共に、とても感心した出来事でした。 様々な場面で自分で考える力が身に付いていること、日々成長していることを感じます。
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10月に入って日中は暖かく過ごしやすい日が続いていますね。
戸外で遊ぶには、とても気持ちの良い季節!
0,1歳児クラスの子どもたちも、天気の良い日には戸外でたっぷりと遊ぶ時間を設けています。
砂遊びやボール遊び、遊具など思い思いに好きな遊びをみつけて楽しむ姿がみられます。
歩くのが上手になった0歳児のAちゃん。
テラスで真新しい靴を履くと嬉しそうな顔がみられますが、いざ園庭に出ると、不安なのか泣いてばかり。
他のお友達が遊んでいる砂場などに誘ってもすぐに「抱っこー」と泣いていました。
そんなAちゃんもお気に入りの場所があります。
乗り物の遊具が置いてあるコンクリートの通路。(約25m)
その通路の端から端をトコトコ歩いて…を繰り返し楽しんでいました。
その姿をみて、保育士同士声を掛け合い危険のないように見守ることにしました。
それから数週間後…気がつくといつの間にか砂場で楽しそうに遊んでいるAちゃんの姿が!?
保育士が心配しなくてもその時に興味をもったことをAちゃんのペースで楽しんでいるのだなと思い、また一つ成長が感じられたことを嬉しく思いました。
一人ひとりの成長に合わせて保育していくことの大切さを改めて感じた出来事でした。
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