園のこだわり
子どもたちはごっこ遊びが大好き。
ままごとやお店やさん、お医者さんごっこ。何気なく楽しんでいるごっこ遊びは、想像力や社会性を育てています。
ままごとコーナーでは、「ごはんもうすぐ出来るから待っててね」「熱いからフーフーしてね」まるでおうちの食卓にいるようです。
くつろぎコーナーでは、お医者さんごっこ。病院へ行くことが多い子どもたちにとって、お医者さんはあこがれ。患者さん一人にお医者さん数人。お医者さんが何人いても構わないのです。
子どもは身近な物や体験を良く見ていますし、聞いています。それを想像力を使って遊びとして再現しています。
お友だちとごっこ遊びをするには、相手の言葉や行動を理解して、自分の気持ちを合わせていくことが必要になってきます。
子どもたちが、共に遊んでいく中で、うまく折り合える力が育つように、私たち保育士も援助しながら、一緒にごっこ遊びを楽しみたいです。(未満児 延長担当保育士)
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たくさん遊んで、お腹いっぱい美味しい給食を食べ、楽しいお話を聴いた後、お昼寝の時間になります。疲れた身体と心も休める大切なひとときです。
当番の子が敷いてくれた自分の布団に入ります。布団に入り少しした頃「せんせい、トントンして…」と、年少の子ども達が何人か言ってきます。保育士は、その日の子どもの様子、体調などを考慮しながら子どもの側につき鼓動に合わせ軽く背中をトントンとしたり、さすったりします。子どもはほの暗く、静かな空間の中での入眠に少し不安もあるのかもしれません。
そんな時、時々、年中、年長の子が「私がトントンしてあげる」と小さな保育士さんになってくれ、自分たちも横になりながら、ゆったりと気長に「トントン」をしてくれます。 やがて、安心して眠りにつく年少の子ども達です。
「やったー♪トントンして○○ちゃんが眠れたよ」と嬉しそうな表情の年上の子ども達の満足気な笑顔。きっと、その子達も小さい時、保育士に、あるいは家庭でお母さんに優しくトントンされ安心して寝ついたのでしょうね。
これからもその優しき小さな手が増えていってくれることを願っています。
以上児担当保育士
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“共存する”とは共に助け合って生きること。日々の保育の中でその姿を目にする事が多くなってきました。
例①
集団生活に慣れてきたとはいえ、まだ不安が残る年少のA君。「お姉ちゃんはどこ?」と年長のBちゃんを探す。年長のBちゃんは「どうした?」と言って、不安そうにしているA君を見つけ、側にかけ寄った。二人は手をつないで給食の順番を待っている。A君のにこにこ安心した顔。
例②
年長のA君。自分の言いたいことがなかなか上手く言えない。一番仲良しのB君はそれを見て、保育士に「僕、側に行ってお手伝いしていい?」と聞いてくる。保育士が「いいよ、お願いね。」と言うと、B君は嬉しそうにA君の側にかけ寄り、他のお友だちにA君の言いたいことを代弁してあげた。
例③
カブトムシや鈴虫、カタツムリの卵など、観察コーナーで子どもたちが楽しそうに見ている。年少のAちゃん「見えない!!」とキョロキョロ。年長のB君が「こっちに来るとよく見えるよ!」と自分の隣を空けてくれた。Aちゃんはちょっぴりはにかんで、B君の横に並んで少し遠慮がちに見ていた。
このような子どもたちの様子から、異年齢で培われる兄弟の様な関係や、同年齢同士の信頼関係などが、お互いが同じ環境の中で生活していることで作られると言えます。そして、ただ単に思いやりの心が育つだけでなく、自分の存在を認める事が出来る。つまり、自分が何をする事が出来るのか、また何が出来ないのかが分かると言うこと。それは世の中で生きていくのに人は一人では生きられない。共存していくことでより良い生き方ができるという事を学べることだと思います。子どもたちと共に過ごせることに、嬉しさとありがたさを感じながら、これからも子どもたちの成長を見守って行きたいです。 (以上児担当保育士)
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最近のベビールームでは、お友達のことを意識している姿がたくさん見られます。同じおもちゃを手に取ってみたり、お友達が遊んでいる所の側に行ってみたり、後を追いかけてみたりと・・・・・。
Aちゃんは、遊んでいたおもちゃをお友達に取られると、とっさに手が出てしまうことがあります。
ある日、こんな事がありました。
その日、またいつもと同じようにお友達がおもちゃを取ろうとすると、Aちゃんは大きな声で「いーやー!!!」と言いました。Aちゃんは、手を出さずにきちんと言葉でお友達に伝える事出来たのです。これは、とても大きな一歩です。
お友達を意識するからこそ、トラブルが起きますが、それもまた子どもたちにとって学ぶ大事な場なのです。トラブルがあるからこそ、自分の気持ちを伝えようとしたり、お友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じることが出来るのだと思います。
これから、どんどんといろいろな言葉を覚えていき、よりお友達との関わりが楽しくなっていきます。私たち保育士も、子ども同士が関わっている場を大事にしていきたいです。
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前にも砂絵をしたことがあります。とてもおもしろかったのか、「先生!また砂絵やりたい!」というリクエストがあったので、やることになりました。まだ経験した事がない子もいましたが、経験した事がある子が、「指にのりを付けて自分の好きな絵を描いて、上から砂をかけるんだよ」などと言って、得意そうにやり方を教えていました。
砂絵が始まり、好きな絵を描いた後に砂をかけてみると、砂が良く付いていない所がありました。A君が「どうして砂が付かない所があったのかなぁ…」とつぶやいていると、それを聞いていたB君が、「のりの付け方が足りないから、砂が良く付かなかったんだよ」と言ったり、話し合う姿がありました。
二回目の砂絵では、たっぷり指にのりを付けたり、時々付け直したりして描いたので、とても上手く砂が付いて、砂を払った時に現れた絵に大喜びでした。他の子も「ここはもっと砂をかけた方がいいよ」などと言って、砂をかけるのを手伝ってあげたり、さらさらの砂が心地良かったのか、いつまでも触っている子もいました。
これからも、絵の出来上がりとともに、作業の充実さを大切にして、その活動の楽しさを充分に味わえるようにしてあげたいと思います。
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1歳児クラス、つくし組にある平均台*(写真参照)は、組み合わせ次第で一本線や円形などに形を変えて遊ぶことができる、人気の遊具です。平均台はただ渡り歩くだけでなく、腰掛けて絵本を見たりおもちゃの車を走らせたり、円の中でおままごとをしたりと、様々な使い方をしています。
ある日の事です。円く組み合わせた平均台の周りを、一人の子が走り始めました。それを見てもう一人、二人・・と加わり、かけっこが始まりました。走る方向は様々。近くには他のおもちゃで遊ぶ子もいて危ないので声をかけました。いったんは走るのを止めたものの、楽しい追いかけっこはすぐに再開。もう一度声をかけようとした時、近くで遊んでいた子が誰に言われたわけでもないのに、円の中に自ら移動しました。ぶつからないように・・・と場所を変えたのでしょう。バラバラに走っていた子達もいつの間にかみんな同じ方向に走るようになっていました。それぞれが考えて動いているのだなと感じました。保育士があれこれ言わなくても、子供たち自身で考え、「ルール」のようなものを作って遊べることに感動したエピソードでした。
* 平均台は職員間で相談の上、十分に見守ることができる時のみ出す事にしています。
(0・1歳児担当保育士)
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二階、以上児の色々なコーナー遊びの1つに、観察コーナーがあります。
6月中旬頃、水槽に3匹のオタマジャクシがいました。今の子どもの中には、オタマジャクシはそのまま大きくなり、カエルになることを知らない子もいると聞き、びっくりしました。
7月10日頃までに、三匹は順に後ろ足前足が出て尾が短くなり…カエルになり…皆で庭に放してあげました。毎日変わっていく様子を、子どもたちは順に声を高げて報告してくれたり、図鑑で調べたり… 今の観察コーナーには、カブトムシ、クワガタ、水栽培のサツマイモ等並んでいます。
幼児が動植物の世話をする事によって”心が豊かな人になるためのもと”が育ったり、科学的な芽が育まれると言われます。
日常生活の中、いろいろな物に出会う子どもたち。一人だったり、お友だちと一緒にだったり、見たり触ったり調べたり…たくさん遊んでたくさん学んで欲しいですね。 (以上児担当保育士)
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以上児クラスに給食を食べに行ったときのことです。目の前に座って給食を食べていたA ちゃんとBちゃんが「今日、先生何作ったのー?」と聞いてきたので、「先生はね、今日はお魚担当だったんだよ。」と言うと、「おいしい!このお魚おかわりしちゃおー!」と言いながら、パクパクと食べていました。さらに、AちゃんとBちゃんは「お家のごはんも好きだけど、保育園のごはんも大好きだよ!」と言ってくれました。子どもたちの嬉しそうにほうばる姿を見て、作る側の私も嬉しくなります。小さい時の給食は大きくなっても心に残っているものです。子どもたちの保育園生活の記憶の中に園での給食が楽しく大好きな時間であってほしいと思います!そのため、この保育園では、お誕生日献立を以上児さんの希望献立にしたり、例えば、トウモロコシの皮むきをお手伝いしてもらうなど、食材に直接触れることも実践しています!! (給食室 栄養士)
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毎日暑い日が続いています。明後日(26日)はいよいよ『おみこしごっこ』。子どもたちのおみこしが出来上がってきました。
どんなおみこしにするか、どんな色にするか、作り方はどうするか、子どもたちはグループに分かれて、おみこし作りの経験があるさくら組・ひまわり組を中心として話し合いをしました。
先日おみこしの土台を作った日の事。保育士が材料と場所を用意しました。子どもたちに「どうやって作るか知ってる?」と聞くと、「のりをぬって和紙を貼るんだよ」「新聞紙が見えなくなるように貼るんだよ」と、さくら組とひまわり組の子たちが自分たちの今までの経験をすみれ組に伝え、保育士が詳しい指示をしなくてもきれいに和紙の貼られた土台が完成しました。
自分たちで決めたものに取り組む意欲はすばらしく、戸惑うすみれ組にも「この辺に貼ってごらん」とさくら組のお兄さんお姉さんたちが優しく教えてくれました。『学び合い』『育ち合う』すばらしい時間でした。
今年はどんなおみこしが出来たのでしょうか?楽しみですね!!
(以上児担当保育士)
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地域の子育て支援活動の1つに、一時預かり保育があります。
様々な理由で利用して下さる方がいますが、子どもは慣れない環境に、緊張や不安感を抱きます。なので預かり保育は、その子の不安な気持ちを受け止めて、初めは1対1で関わりながら、落ち着いた雰囲気の中、安心して過ごせるようにする事を大切にしています。
ある日のこと・・・
お家の人と離れて泣いている1才児のAちゃんの姿を見て、2才児のたくさんのお友達が心配して寄ってきました。「大丈夫・・・?」と声をかけたり、絵本を手渡してくれたり・・・自分より小さいお友達を思う優しい姿がたくさん見られました。
そして1つ驚いた事が・・・
1ヶ月ぶりにAちゃんが遊びに来てくれた時、『あっAちゃんだ~。一緒に遊ぼ~!!』と喜んで迎えてくれました。1度しか会っていないお友達の名前を、覚えていてくれたなんてすごい‼相手にとってとても嬉しい事です。
まだまだ小さい子ども達。でもそんな子ども達も、友達を意識して、様々な事を吸収し身に付けているのですね。友達同士のつながりを改めて感じ嬉しく思いました。
これからも、一時預かり保育や、あそびの広場を通して未就園児さんとの関わりを大事にしていきたいと思います。
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