園のこだわり

共存する姿

2012.09.07

“共存する”とは共に助け合って生きること。日々の保育の中でその姿を目にする事が多くなってきました。

 

例①

集団生活に慣れてきたとはいえ、まだ不安が残る年少のA君。「お姉ちゃんはどこ?」と年長のBちゃんを探す。年長のBちゃんは「どうした?」と言って、不安そうにしているA君を見つけ、側にかけ寄った。二人は手をつないで給食の順番を待っている。A君のにこにこ安心した顔。

 

例②

年長のA君。自分の言いたいことがなかなか上手く言えない。一番仲良しのB君はそれを見て、保育士に「僕、側に行ってお手伝いしていい?」と聞いてくる。保育士が「いいよ、お願いね。」と言うと、B君は嬉しそうにA君の側にかけ寄り、他のお友だちにA君の言いたいことを代弁してあげた。

 

例③

カブトムシや鈴虫、カタツムリの卵など、観察コーナーで子どもたちが楽しそうに見ている。年少のAちゃん「見えない!!」とキョロキョロ。年長のB君が「こっちに来るとよく見えるよ!」と自分の隣を空けてくれた。Aちゃんはちょっぴりはにかんで、B君の横に並んで少し遠慮がちに見ていた。

 

このような子どもたちの様子から、異年齢で培われる兄弟の様な関係や、同年齢同士の信頼関係などが、お互いが同じ環境の中で生活していることで作られると言えます。そして、ただ単に思いやりの心が育つだけでなく、自分の存在を認める事が出来る。つまり、自分が何をする事が出来るのか、また何が出来ないのかが分かると言うこと。それは世の中で生きていくのに人は一人では生きられない。共存していくことでより良い生き方ができるという事を学べることだと思います。子どもたちと共に過ごせることに、嬉しさとありがたさを感じながら、これからも子どもたちの成長を見守って行きたいです。 (以上児担当保育士)

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