園のこだわり

ひとりで出来たよ!!

2011.09.22

 延長保育ではいつも子どもたちが興味を持って自由に製作に取り組めるよう材料を机の上に用意しています。 ある時A君が羽のついたかっこいいカブト虫を作り、得意そうに友だちに見せていました。それを見ていたB君が保育士の所に来て「先生、僕もA君みたいな羽のついたカブト虫が欲しい!!先生作って~」と言ってきました。保育士が作ってあげるのは簡単な事ですがB君自身に作ってもらいたかったので作り方のヒントを与え見守る事にしました。B君はカブト虫を作り始めましたが、なかなかうまく作れず何度も何度も頑張って作り直していました。そのうちどうにか不格好ではありますが「先生、カブト虫作れたよ!!」と、とても嬉しそうに見せにきてくれました。B君に「ひとりでカブト虫が作れたね、すごいね、頑張ったね。」と声を掛けてあげると、とても嬉しかったのか毎日作るようになりました。その努力の結果”羽のついたかっこいいカブト虫”を一人で作ることができ今では自分で作ったものをお友だちに「見て、このカブト虫かっこいいでしょう~」と見せられるまでになりました。それをきっかけに自信がついたのか消極的だったB君は意欲的になりました。園の目標の一つに〈がんばる子〉がありますが、これからも保育士が少しだけ手助けをして最後まで頑張れるように(自分のことは自分でできるように・・・)応援し、見守り続けたいです。 (延長保育士)

 

 何かのきっかけで、消極的だったお子さんが積極的になると笑顔もぱっと花開いた様な笑顔に変わってきます。そこを保育士達は見逃しません。やがて皆がそうなってくれることを心でいつも願っているからです。入園して3ヵ月、半年でも、1年でも手立てをしながらそのチャンスを待っています。 ( 園長 )

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