園のこだわり

遊びの中から生まれるルール

2012.08.17

  1歳児クラス、つくし組にある平均台*(写真参照)は、組み合わせ次第で一本線や円形などに形を変えて遊ぶことができる、人気の遊具です。平均台はただ渡り歩くだけでなく、腰掛けて絵本を見たりおもちゃの車を走らせたり、円の中でおままごとをしたりと、様々な使い方をしています。

 ある日の事です。円く組み合わせた平均台の周りを、一人の子が走り始めました。それを見てもう一人、二人・・と加わり、かけっこが始まりました。走る方向は様々。近くには他のおもちゃで遊ぶ子もいて危ないので声をかけました。いったんは走るのを止めたものの、楽しい追いかけっこはすぐに再開。もう一度声をかけようとした時、近くで遊んでいた子が誰に言われたわけでもないのに、円の中に自ら移動しました。ぶつからないように・・・と場所を変えたのでしょう。バラバラに走っていた子達もいつの間にかみんな同じ方向に走るようになっていました。それぞれが考えて動いているのだなと感じました。保育士があれこれ言わなくても、子供たち自身で考え、「ルール」のようなものを作って遊べることに感動したエピソードでした。

 

* 平均台は職員間で相談の上、十分に見守ることができる時のみ出す事にしています。

 

 

(0・1歳児担当保育士)

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