★児童憲章★
2012.06.26
5月5日から1か月半以上経ってしまいましたが、児童憲章に関するお話をしたいと思います。 どんな繋がり?と思われた方、そして間もなく「子どもの日」だものね。とピン!と来た方。・・・正解です! 「児童憲章」は昭和26年5月5日に宣言されました。
児童憲章は3つの主文と12の文からなっています。(保育園の玄関の棚の上に常時 掲示してあります。どうぞ、ご覧くださいね。)
いずれ大人になっていく幼児(おさなご)も、どんなに小さくてもその人権を軽んじられることなく一人の人間として尊ばれるべきであると、そして生まれる時、生まれてからどのように庇護され導かれるのが望ましいのか・・・が記されています。
全文を読まれたらきっと何かが皆さんの心の琴線に触れることでしょう。(うん十年か前には皆さん全員が子どもだったわけですから。) 人間とはこのように導かれて大人になっていくのが望ましいのか・・・。と感心させられたり、「正しい愛情と知識と技術」・・って何?、「個性と能力に応じて教育・・・。」「・・不自由な場合、・・・不十分な場合に、適切な・・治療と教育と・・」確かに・・、「愛と誠によって結ばれ・・、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように・・」ほう~、等 考えさせられることが盛りだくさんです。
ところで、子育てをしていて虐待と躾の境目ということに悩む方がいらっしゃいますが、子どもというのは年齢によっては物事の善し悪しが曖昧ですし、悪意があるわけでもありません(保育園世代は特に)。とすれば、まだまだ“導かれる存在”であるわけですから、それこそ「正しい愛情」によって、又、迷った時には保育士に聞くなどして「正しい知識と技術」をもって導かれるべき存在です。 事の善し悪しを知った上で悪いことをしたらきちんと叱ってあげることもその子が立派な大人になっていくためには必要な事だとしたら、流さずにその場その場できちんと叱ってあげることも正しい愛情なのでしょう。しかし体罰や精神的ダメージを与えること、そして逆の放任も又いけません。
もしも不安だったら、叱る時もほめる時も抱きしめる時も同じ「自分の心の中に子どもを深く愛する気持ちとその子との絆を育んでいきたいと思う気持ちはあるだろうか?」 「絆を強くするのではなく、絆を切る方向に行ってはいないだろうか?」 そう自分に尋ねてみてください。 自ずと答えは見つかるはずです。
本当に心が荒みやすい世の中ではありますが、こと純粋な心の持ち主である子どもたちを前にしたならば“素直に愛する”という正しい愛情表現をする強さと忍耐力を持ちたいものです。 子どもを育てているつもりが、いつの間にか子どもに忍耐力をつけさせられている。そう思ったことはありませんか? 立派な親(大人)になるということは忍耐力を身に付けることなのかもしれませんね。
忍耐力を持って(笑)、「児童憲章」是非一度目を通してみてください。 一読の価値あり。(インターネットで検索するのも・・・。今は便利な世の中になりました。)
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