~大根の収穫から保育を見て~
2011.11.18
園庭にある小さな畑で大根が30本近く採れました。 以前年長さんが種まきをして育ててきた大根が、(と言っても、本当に大事に育ててくれたのは通園バスの運転手をしている倉島先生で、土を入れ替えたり籾殻を持ってきたり、収穫の時期だと教えてくれたりと私達保育士も栄養士も全て倉島先生におんぶに抱っこの状態でしたが…。)めでたく収穫の時期を迎えたので朝の戸外遊びの時間に大根を抜くことにしました。朝早く園庭に出た子からすっぽんと抜いていきます。初めての経験にカメラを向けると自然と笑みがこぼれました。
2歳児クラスの子ども達は、外遊びに出てきて抜かれた大根の山を見つけました。のぞき込んだり持ってみたりお友達と触った感触や重さの話でもちきりです。でもさすがに3歳前後の子どもたち、科学的な話題で集中力はそんなに長くは続きません。あっという間に外遊びへと移っていきました。まあなんと可愛いらしいことでしょう。子どもってほんとに素直ですね。
5歳児クラスの子どもたちは朝抜いた大根についてどうするか話し合いをし「サラダ」「煮物」「おみそ汁」「たくあん」・・・。などいろいろな案がでましたが、給食室の栄養士から近々作る昼食のメニューを聞き、その中から「大根とかじきの煮物」と「おみそ汁」に使ってもらおうと皆で決めました。また、おみそ汁に入れるときには夕涼み会の人参同様、包丁を使って切ってみたいと言う希望が多かったのでクッキング保育をすることにしました。
“この園での3年”という保育の中で、集中力の持続や話し合いの形式の認識、コミュニケーション力を獲得していきます。 これはきっと、朝の会帰りの会や“意図としてなるべく大人が介入して仕切ったりしない子どもたちの社会”で子どもたちが自ら獲得してきたコミュニケーション力であったり、“一円まる”(一円対話を子どもたちがそう名付けました)を楽しみながら獲得してきた成果なのでしょう。
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